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色覚特性があるときの数字ぬりえ

番号で索引された絵は、色を見分けられなくても作業そのものは成立します。摩擦が出るのは絵の中ではなく、パレットの帯と強調表示という二か所です。

色の見分けに自信がない。健康診断や学校の検査でそう言われたことがある。そういう人が「番号どおりに色を塗る遊び」と聞いて最初に思うのは、たぶん「自分には向いていないのでは」ということだと思います。結論から言うと、構造の上ではむしろ相性のよいほうです。ただし相性がよいのは絵の中身の話で、アプリの操作面のほうには摩擦がいくつか残ります。

番号は色ではなく文字情報です

この種の絵では、区切られた領域の一つひとつに番号が振られていて、番号が「ここに入る色」を指しています。つまり絵は色ではなく番号で索引されています。7と書いてあるところに7の色を置く作業は、7が何色に見えているかとは関係なく成立します。

白い紙と色鉛筆で塗る場合とはここが違います。紙では、どの鉛筆を取るかを自分の目で決めなければなりません。数字ぬりえでは、その判断は絵のほうにすでに書き込まれています。色の判断を他人に委ねられる点が、この遊びを気楽にしている理由になる人もいます。

実際に引っかかるのは二か所

パレットの帯で色見本を見比べるとき

画面の下や横に並ぶ色見本の帯が、いちばん摩擦の出るところです。番号もそこに書かれていることが多いのですが、色見本が主役で番号が小さく添えられていると、目が先に色を見にいって迷います。対処ははっきりしていて、色見本ではなく番号のほうを見ると決めてしまうことです。慣れると、色見本は単なる位置の目印になります。

選択中の色が、色だけで示されているとき

いま選んでいる色に属する領域を、アプリが画面上で目立たせてくれることがあります。この目立たせ方が色の違いだけでできていると、色の差が読み取りにくい人にはほとんど効きません。市松模様や脈打つ輪郭のように、形で示す方式があると助かります。どの方式が使えるかは使っているアプリによりますので、設定に強調表示の種類を選ぶ項目がないか一度見てみてください。

型はひとつではありません

色覚特性と一口に言っても中身はかなり違います。よく知られているのは赤と緑の見分けが難しくなる系統で、数のうえでは明らかに多数派です。青と黄の系統はずっと少なく、色をまったく感じない型は非常にまれです。具体的な割合は、どの型を数えるか、どの集団を調べるかで食い違うので書きません。

同じ型と言われた人どうしでも見え方の差は大きく、ある人にとって最悪の組み合わせが別の人には問題にならないこともあります。だから以下は「よくある手当て」であって、当てはまるかどうかは試してみないと分かりません。

手元でできること

念のため

この記事は見え方の話で、診断や医学的助言ではありません。色の見え方が最近になって変わった、片目だけおかしい、といった心当たりがあるなら、それは塗り絵の設定の話ではありません。続くようなら医療機関で診てもらうことで、この記事は診察の代わりにはなりません。

よくある質問

色覚特性があると数字ぬりえは完成させられませんか

完成させられます。領域は番号で索引されていて、番号は色ではなく文字情報だからです。7と書かれた領域に7の色を置く作業は、7がどんな色に見えているかとは無関係に成立します。困るのは絵の中ではなく、パレットの色見本を見比べる場面のほうです。

どんな図柄を選ぶと楽ですか

色相が大きく離れた配色の絵です。同系色でまとめた落ち着いた配色は、色の差が読み取りにくい人にはほとんど一色に見えてしまいます。逆に、明るい色と暗い色がはっきり混ざっている絵は、色相が読めなくても明るさの差で位置がつかめます。

OSのカラーフィルタは効きますか

人によります。効いたという声も、かえって見づらくなったという声もあります。スマートフォンやタブレットのアクセシビリティ設定から数分で試せますので、合うかどうかを自分の目で確かめるのがいちばん早い方法です。合わなければ切ればよいだけです。

選んでいる色がどこにあるのか分かりません

強調表示が色の違いだけでできている場合に起きます。市松模様や輪郭の点滅など、色以外の形で示す方式を選べるアプリもありますので、設定を見てみてください。方式が選べない場合は、番号を頼りに順に探すほうが結局は速いことが多いです。

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