ぬり絵アプリは電池を食うのか、端末は熱くなるのか
電力が実際にどこへ行っているのか、なぜ答えのほとんどが画面なのか、そして他人の数字を信じずに自分の端末で確かめる方法。
結論から言うと、この種のアプリで電力を使っているのはほぼ画面です。理由は、やっている計算がほとんどないからです。
一手ごとに何が起きているか
区画を一つ塗るとき、書き換わるのはその領域に対応する 1 バイトだけです。絵の全体が読み直されることも、領域の地図が再計算されることもありません。触れた位置がどの領域かも、あらかじめ作ってある一枚の引き表を見るだけで済みます。
つまり指を動かしていない間、アプリは実質的に何もしていません。静止した画面が出ているだけです。ゲームのように毎秒何十回も世界を作り直す種類のものとは、消費の構造が違います。
だから答えは画面になる
演算がほとんどないなら、残るのは表示です。有機ELの端末では明るい面の多い絵ほど電力を食い、暗い絵は食いません。液晶ではバックライトが一定なので絵の内容ではあまり変わらず、明るさの設定がそのまま効きます。
これが意味するのは、電池のことを気にするなら見るべきつまみは明るさ一つだということです。全開のまま一時間塗れば当然減りますし、屋内で二段落とせば体感で分かるほど変わります。アプリ側で切れる設定を探すより、こちらのほうが効きます。
熱くなるとしたら別の理由
塗っている最中に端末が熱を持つなら、原因はたいてい塗る処理の外にあります。よくあるのは、充電しながら使っている、直射日光の下にいる、裏で大きな同期や更新が走っている、あるいは動画広告が回っている、のどれかです。
広告は特に見落とされます。動画広告は再生のたびにデコードが走るので、静止画を見ているだけのはずの時間に、実際は動画を再生しています。無料アプリで熱が気になるなら、まずここを疑う価値があります。
自分の端末で確かめる
ここまでの説明も含めて、他人の数字は当てになりません。使っている端末も明るさも絵も違うからです。自分で測るのは難しくありません。
- 設定の電池画面を開き、直近の内訳を控えておきます。
- 明るさを普段の位置に固定し、充電ケーブルを抜きます。
- 三十分だけ塗ります。途中で他のアプリへ行かないこと。
- もう一度電池画面を見て、そのアプリの取り分と、同じ時間で減った全体の割合を見ます。
このやり方の要点は、明るさを固定して充電を外すことです。どちらかが動いていると、測っているものが変わってしまい、二回の結果を比べられなくなります。
よくある質問
ダークモードにすると電池は持ちますか
有機ELの端末なら効果があります。黒い画素は実際に消えているからです。液晶ではバックライトが常に点いているので、ほとんど変わりません。
塗っている最中に熱くなるのですが
充電しながら使っていないか、直射日光の下にいないか、裏で同期や更新が走っていないか、そして動画広告が回っていないかを順に見てください。塗る処理そのものは演算をほとんど使いません。
機内モードにすると電池は持ちますか
通信を使うアプリなら効きます。もともと通信しないアプリでは差はほとんど出ませんが、代わりに「本当に通信していないか」を確かめる方法として使えます。
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